- 判断の難しい「スーツの買替え時」について解説します
- 物理的な劣化だけではなく、ファッションアイテムとしての寿命にも注意!
こんにちは。
洋服好きミニマリストらいばる!です。
スーツの買替え時って判断が難しいですよね。
たまにしか着ない人や大切に手入れしている人の場合、スーツ自体はなかなか傷みません。
筆者のスーツも、古いものは今年で6年目に突入!
前ボタンやパンツのポケットの端など、何度か部分的な綻びを直した程度でまだまだ現役。
長持ちさせる方法も存在しますが、ずっと同じスーツを着ることはできません。
スーツの寿命とは一体いつなのか?
衣服は消耗品であり、スーツやジャケット・パンツのような洋服にも寿命はあります。
擦り切れてしまったりテカりが出てしまったりしたものは明らかに買替え時ですよね。
見た目を損ない、修理できない劣化があれば、そこが物理的な限界です。
また上記のような劣化だけではなく、ファッションの「流行り&廃り」があります。
伝統とマナーが重要視される洋装においても、細かなデザインに変化は存在します。
着ることはできても、服(ファッション)としての役割を果たせなくなるのも寿命です。
以上のように、スーツには「物理的な寿命」と「ファッションとしての寿命」があります。
今回はそのそれぞれについて簡単かつ詳しく解説したいと思います。
衣替えの前には是非、クローゼットに着れない服がないか見直してみましょう!
スーツの物理的な寿命
スーツの物理的な寿命は、経年劣化やサイズが合わなくなるなどの分かりやすい変化です。
以下、症状と買替えの目安を解説しております。
テカり
![スーツのテカり](https://i0.wp.com/lifesurvival-blog.com/wp-content/uploads/2021/09/suit-407086_1280.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
摩擦によって発生し、該当箇所がテカってしまう現象です。
擦り切れはしなくとも、羊毛でできたスーツ生地表面の毛が寝て、艶が出た状態です。
ジャケットの肘や肩、パンツの股下などの摩擦が発生しやすい部位に多くみられます。
肘をつく癖のある人、リュックや肩掛けの鞄を使う人は、ジャケットのテカりに注意!
軽度であればブラッシングで生地の表面を整えて復元することができます。
また、アイロンなどのスチームを当てることでも生地を整えることができます。
それでも回復せず、かつ目立つ場所の場合はやはりスーツにとって致命的です。
外観が大きく損なわれてしまっているため、買替え時であると言えます。
摩耗(すり切れ)&破れ
![破れ](https://i0.wp.com/lifesurvival-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/sewing-975410_1280.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
最も多く発生し、分かりやすい物理的な劣化が摩耗(すり切れ)や破れかと思います。
摩擦により生地が擦り減ってしまい、最終的には穴が空いてしまう場合もあります。
また、どこかに引っ掛けたり負荷がかかったりして生地が破れた状態です。
これらは目立たない場所であれば補修することができます。
しかし、基本的には外観を大きく損なってしまうため買替えをお勧めします。
見つけた場合は買い替えるか洋服修理のお店に相談しましょう。
相談して「修理跡が目立つ」と言われた場合も、やはり買替え時です。
色褪せ
![色褪せ](https://i0.wp.com/lifesurvival-blog.com/wp-content/uploads/2021/09/men-4139026_1920.jpg?resize=1024%2C684&ssl=1)
生地本来の色が損なわれてしまっている状態です。
クリーニングを繰り返したり、日焼けしたりすることで発生します。
日焼けは結構油断なりません。
窓際にスーツを掛けて放置するようなことは絶対にやめましょう!
こちらも見た目が悪くなってしまう上に、復元不可。
部分的でも色褪せてしまっているスーツは格好の良いものではありません。
残念ですが、色褪せが発生した場合は買替え時です。
自身の体型変化
![ジャストフィットのスーツ](https://i0.wp.com/lifesurvival-blog.com/wp-content/uploads/2021/09/businessman-4914044_1920.jpg?resize=1024%2C591&ssl=1)
自身の体型変化によりスーツのサイズが合わなくなった場合も買替え時です。
スーツはその人に合った、ベストなサイジングでこそ魅力を発揮します。
サイズは、鍛えた/太った/痩せた…様々な体型変化によって合わなくなります。
基本的に購入時はジャストサイズだったかと思います。
その時と比べて、各部分の不具合に注目しましょう。
- 肩幅は合っているか?
- 体が大きくなりジャケットやパンツがパンパンになっていないか?
- 体が細くなりジャケットやパンツがダボダボになっていないか?
- これらの変化により不自然なシワができていないか?
着用時に違和感があったら、姿見の前に立って上記について確認してみましょう。
スーツが合わなくなって、すぐに体型を戻せない場合は買替え時です。
例えば筋肉がついてスーツがキツくなった場合は是非、その体型で新調しましょう。
きっと前よりも格好いいはずです!
スーツのファッションアイテムとしての寿命
![ファッション](https://i0.wp.com/lifesurvival-blog.com/wp-content/uploads/2021/09/shengpengpeng-cai-rlDfm4j5cx8-unsplash.jpg?resize=1024%2C576&ssl=1)
ファッションは格好良く(美しく)見えてこそ磨く価値があります。
スーツは特に、身なりを整え、相手に好印象を与えるためのものです。
「今」の感覚で格好良く見えなくなれば、服としての寿命を迎えたと言えます。
洋服は着こなしにルールがあるため、そのスタイルが大きく変わることはありません。
しかし、そんなスーツスタイルにも流行はあります。
例えばスリーピーススーツはかつて「古臭い」からと若い層から敬遠されていました。
それが現在では一般的になり、20~30代の着こなしにも多く見られます。
ダブルブレストのスーツも同様でしたが、近年は1つのスタイルとして定着しています。
このように、伝統的な服装であるスーツにも流行が存在するのです。
ただし、上記のような「タイプの違い」は多様化が受け入れられているように感じます。
どのデザインも時代を超えて、1つの個性として需要がある状態です。
では、スーツに寿命をもたらす(着れなくなる)流行とは何か?
それは主に、サイジングの違いです。
洋服には教科書通りの幅や丈の着こなしの他に、流行を取り入れたサイジングがあります。
以下、詳しく解説していきたいと思います。
ジャケットやパンツの裾丈
![パンツ丈](https://i0.wp.com/lifesurvival-blog.com/wp-content/uploads/2021/06/brown-1853535_1920.jpg?resize=1024%2C780&ssl=1)
ジャケットやパンツの裾丈は最も流行に左右される点です。
現在、ジャケットはお尻が隠れる程度の丈がスタンダードです。
しかし、昔はもっと長い物もあり、近年では腰の下程度の短い物もあります。
また、パンツも昔は靴に裾が乗るほどの長さだったのが、段々と短くなっています。
靴に触れる程度で乗らないノークッションから、現在では9部丈(アンクル)まであります。
短いジャケットやアンクル丈は少し攻めた着こなしですが、シーンによっては着られます。
逆に、長すぎる裾丈は少し野暮ったく、着こなすのは難しくなってしまいました。
以上から、長すぎるパンツについては買替え時と言えるかもしれません。
長さはお直しで調整できるれば良いのですが、シルエットも今に合う必要があります。
ジャケットやパンツの身幅
![スーツの身幅](https://i0.wp.com/lifesurvival-blog.com/wp-content/uploads/2021/09/flipclip-marketing-Tj8ccy1J0CY-unsplash.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
ジャケットやパンツは、裾丈と同様に身幅も流行で変わっています。
オーソドックスなジャストサイズの他、ゆったりとしたもの、タイトなものがあります。
2021年現在、流行りとしての着こなしはゆったりめへと移行しています。
少し前まではタイトなスーツが多かったのが今ではリラックス路線です。
これに関しては、タイトなスーツが着れなくなったわけではないように思います。
ただし、タイトめもゆったりめも、その流行が終わった時どう見えるかは注意が必要です。
やはり「その時」目線で格好良く見えなければ、ファッションアイテムとしては寿命です。
ラペル(ジャケットの襟)の幅
![ラペル幅](https://i0.wp.com/lifesurvival-blog.com/wp-content/uploads/2021/09/hardini-lestari-MujZAKea8Lw-unsplash.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
ラペル(ジャケットの襟)は、時代によって幅が様々です。
その時のスタンダードから大きく外れる幅のラペルは、非常に難易度が高くなります。
2021年現在のラペル幅は、中間とも言える8cm前後が多いです。
少し前、若い層向けのスーツはラペルも身幅もタイトなものが多く売られていました。
反対に、バブルの頃まで遡ると、極太のラペルに極太のネクタイが流行ったようです。
このようにラペルの幅には流行が反映されます。
現在の8cm前後のラペルはほぼスタンダード化されており、当面は着られます。
バブル依頼の極太ラペルについては、近年のレトロ推しに伴って流行るかもしれません。
(ダブルブレストやピークドショルダーなど、昔の流行が巻き返しています。)
しかし、本当にバブル当時デザインされたジャケットを今着るのは難しいと思われます。
また、細いラペルについてもモード色が強すぎて、今着るのは難しいと考えます。
流行っている間は周りも着ているので問題無いのですが、仕事着には向きません。
ただし、各アイテムの調和を取り、シャープに着こなせる場合は格好いいと思います!
まとめ
以上、スーツの「物理的な寿命」と「ファッションとしての寿命」について解説しました。
- 擦れ&破れ/テカり/色褪せの発生したスーツは物理的に寿命
- その時の感覚で格好良く見えないスーツはファッションアイテムとして寿命
物理的な劣化は遅らせることができますが、流行についてはコントロールできません。
ほぼ普遍のオーソドックスな着こなしにも緩やかな変化はあります。
格好良く着こなしてこそファッションです。
スーツの状態や、「その時」の感覚をよく見て、着こなしを楽しみましょう。
読んでいただき、ありがとうございます。
![](https://i0.wp.com/www19.a8.net/0.gif?resize=1%2C1&ssl=1)